みなさんはこの時期ともなると「暑中見舞い」などを出されたりするのでしょうか?
世間的には梅雨明けから8/6(立秋の前日)までに出すもののようです。
それを過ぎると残暑見舞いになるのかな?
ちなみに私は出したことがないです 笑
手紙、郵便ポストに投函してみようかな・・
大げさ過ぎましたね!!
タイトルにでかでかとあるのでお察しかとも思いますが、
今回は場所を問わずジオラマに欠かせないまさに名脇役
『郵便ポスト』のモデリングをしてみました。
モデルとする郵便ポスト
みんさんも重々承知かと思いますが、『郵便ポスト』と一口に言っても様々な種類があります。
単純に考えても、想像した『郵便ポスト』の種類でその人の出身が地方か都市圏かがわかりそうな代物ですよね。
これって実はすごいことで、
ジオラマ作品にその土地の発展度合いや時代を語ってもらう
そんなことができてしまいます。すごい!👏
究極的には作品のタイトルや説明文には一切の情報を持たせたくないわけで、
そういった面を強化する意味でも『郵便ポスト』はぜひとも作っておきたいものです。
そんなわけでみなさんはどの『郵便ポスト』を想像されたでしょうか?
調べてみるとほんとにたくさんの種類があるなというのがわかりますが、想像しやすいのはこんな3種類でしょうか
正直私の知識不足な面が多分にあり雑なまとめですが、一般にはこんな感じかと思います。
郵便ポストマニアの方にはスミマセン・・
| 丸型ポスト | 小さめポスト | 都市部でよく見るポスト |
|---|---|---|
| 地方でよくみられる 戦前から設置されるものも | 中堅都市の郊外に多い(?) 正直よくわからない・・ | 都市圏に多い 最近はこれが多いのでは |
![]() | ![]() | ![]() |
私は都会育ちということもあり、専ら『都市部でよく見るポスト』に慣れ親しみがあります。
今回ですが、ひとまずモデリングとしても簡単そうですし、平成~現在にかけての都市部のジオラマはよく見かけるということもあるので、『都市部でよく見るポスト』をモデリングしてみることとしました!
設計
参考文献はこちら!
さあ郵便ポストをモデリングしよう!と思ってもなかなか手が動きません。
いくら簡単なモデリングになりそうとは言っても、普段の生活で使うこともあまりない以上高さの感覚などが鈍っているのも事実です。最後に出したのいつだろうレベルですから 笑
ということで参考にしたものがこちら!
【キャラとモノのスケール図鑑】です!
詳細の寸法はこちらの本に譲りますが、概ね記載の寸法を参考にモデリングすることにしました。
モデリング
基本的な形を作り、投函口をいい感じに削っていくことを軸に作業を進めることにしました!
大まかな流れ
それっぽい箱を作ります。この時点ですでに丸みを帯びたボディにしてあります。

「2つのエッジを通過する面」から斜めの面を構築し、切り出していきます。

これを普通郵便用の投函口と大型郵便用の投函口のそれぞれに対応させればOKです!
気になる完成した設計がこちら!
ということでお待ちかねのモデリング結果がこちら!!
普通郵便と大型郵便の投函口の差もしっかりと表現しました。
あまり設計の負担がかからないかもなと思い選んだ部分はあったのですが、それにしても簡単にできちゃいました。

着色してみると、こんな感じ。
街中に至ってありそうな、普通の『郵便ポスト』になりましたね!!

3Dプリント
スライスデータ作成
さてさてお楽しみ、3Dプリントの時間です。
設計したモデルをSTLデータとして保存し、スライスデータ(.ctb)にしていきます。
サポート材を付けた様子がこちら。

うまい具合に出力できるといいな~と胸を躍らせ、
いざ、3Dプリント開始!!
出力結果
ということでビルドプラットフォームの結果がこんな感じに。
どうせ動かすなら、と思い12台まとめて作ってみました。
レジンが残って滴り落ちる様子もないので洗って確認をしていきます。

結果としては、悪くはないのですが、よくもないなぁというところ。
でもどちらかというと赤点なのかな~(ポストだけに?)



反省会
反省点を挙げるとすると、まずは『郵便ポスト』の地面部分でしょうか。
コンクリートで足元を固めてあるイメージがあったので設計に組み込んだのですが、それがよくありませんでした。
0.2㎜厚という薄い設定としたため、かなり脆くなってしまいました。
そのせいでスクレーパーでビルドプラットフォームから外す際、いくつか破損してしまいました…残念。
スクレーパーでのパーツ取り出しまで含めた出力成功率としては67%(8/12)と少し寂しい数字です。
割り切ってがっつりコンクリートで固めてあるようなものとして設計するか、
それともないものとして設計するか、どちらかを選択すべきだったのだと思います。
別の視点での反省点ですが、なんだか『郵便ポスト』らしくないですよねこれ 笑

Eテレでこんなロボットのキャラを見たような・・
よ~く見るとわかるのですが、設計時のこだわりポイントである普通郵便と大型郵便の投函口の差もあまり感じられないような・・?郵便局員さんが開けるためのドアノブ?もよ~く見ないとわからないですし。
CAD上の空論
とでも言いましょうか。印刷してみないとわからないものですね。
参考資料として基本スケール図鑑を使いましたが、それが故に、
よく言えば実際の寸法に忠実な、悪く言えばジオラマとしてみたときの角度などを考えられていなかったのだと思います。
シンプルなデザインだからこそ難しさが身にしみます。
まとめ
さあしっかりめに反省しましたが、見方を変えれば次に作るときにはこの反省点を踏まえればよいと
そういうことですよね!!
すなわち、
- 地面部分のビジョン(模倣する現物対象)を明確にする
- 普段見ている横からの『郵便ポスト』とジオラマでの斜め上からの『郵便ポスト』の差分を吸収する
この2点をクリアできればよりよい『郵便ポスト』を作ることができそうです!
(追記)今回のデータをアップしました。活用していただければと思います。

ぜひ近いうちにリベンジしたいところです。
ではでは👋




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